中国木材株式会社 新名古屋センター 設計競技案

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設計期間 2002年10月-2002年11月
延床面積 1,300m2
施主 中国木材株式会社
建築設計 インテグレーティッド・デザイン・アソシエイツ
構造設計 山崎亨構造設計事務所

住宅用木材メーカーが主催した、ショールームを兼ねた社屋の設計競技応募案である。

プログラムは、一般事務室・CAD室・会議室・研修室・社員食堂などを、延べ床面積約1,300m2に収めること、主催者が扱う住宅用木材製品を、その特徴を踏まえて建物に全種類使用すること、そしてその使われ方、工法が製品のイメージアップに貢献するように、そのまま展示されることであった。

設計上のキーポイントは、小規模空間のための住宅用建材を用いて、大きな空間をつくりだす工法、そして床面積が1000m2を超える木造建築物における防火対策の2点である。

我々の提案は、建物全体を事務所・CAD室などの機能ごとに分節し、それぞれを構造上自立した基本ユニット内に収め、その基本ユニットを各種サービス機能を担う連結ユニットによって繋ぐ構成を採用している。基本ユニット自体も、屋根パネル・床パネルのような部位ごとにユニット化された部分による木造ドームとなっている。また、プログラムから1ユニットを400m2程度とし、連結ユニットの一つを耐火構造にして防火区画を形成している。

住宅用建材のパネル化による木造ドームによって大空間を実現し、ユニット化で防火対策を講じているが、この構成は、プレファブリケーションによる高品質化や施工の簡略化、将来の増築にユニット単位で対応できる特徴も併せ持っている。

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