大連棒錘島国際会議場 設計競技案

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設計期間 2002年12月-2003年1月
延床面積 35,280m2
施主 大連市国土資源局
建築設計 インテグレーティッド・デザイン・アソシエイツ

PHOTO CREDIT: I.D.A.

中国・大連市が主催した、国際会議場・迎賓館の国際指名設計競技における最終選定案である。

敷地のある棒錘島風景区は市の東部に位置し、西・北側は群山、東・南側は黄海に面した景勝地として50年以降、中央政府の会議や首脳会談が数多く催されており、会議場・ホテル・別荘が散在している。

プログラムは、この地区の南側に、敷地全体のランドスケープと1000人対応の会議場・バンケットホール、国際会議場、ゲストハウスおよび迎賓館を計画することであった。

計画として、敷地全体に東西方向に幅18mの帯状のパターンを幾何学的に配し、そこに水・緑・通路・階段・駐車場・検問所・砂浜・桟橋・フォリーなどをランドスケープとして織り込む、と同時に自然の地形を最大限に生かしつつ、15haという広大な敷地を隅々まで活性化させるために、関連する施設を集約し、敷地全体の三カ所に分散させている。

海岸からすぐ台地状に立ち上がり、海への眺望が美しい東側の北部海岸沿いに計画された会議関連の主要施設は制御された人工光を必要とする空間であることから、海と棒槌島を臨む美しい眺望を妨げないよう、地下に埋め込み、地上部には典礼広場として軽やかな大屋根だけが架けられている。

東側の中央部には二つの尾根を結ぶかたちで橋状の迎賓館が、セキュリティと特権性を与えられつつ自然の地形と融和するように、また、南端の砂浜沿いには、タラソテラピー施設がランドスケープと同化するように配されている。

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