軽井沢磯崎ゲストハウス

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設計期間 1987年2月-1987年5月
施工期間 1987年6月-1987年12月
延床面積 121m2
施主 磯崎新
建築設計 磯崎新アトリエ

PHOTO CREDIT: GA Photographers

建築家 磯崎新の別荘の付属施設として建てられたゲストハウスである。

軽井沢の旧三笠ホテルから、山に向かってわけいった、かなりの傾斜を持つ谷間の敷地に、建築家磯崎新、彫刻家宮脇愛子夫妻の夏の別荘として、合計4棟の建物が建てられた。1981年から段階的に建てられていったこれらの建物はそれぞれ、彫刻のスタジオと寝室・食堂、執筆活動用の書斎、設計活動用のアトリエといった、個別の機能を担っている。この半円形平面を持つ建物は、主に来客用として計画されたものである。下階に浴室および2つのベッドルームがあり、上階は円の中心に暖炉を備えたワンルームで、別荘生活の中心空間である。このリビングスペースは、180度が完全に窓になっており、外の景色がパノラマで見渡すことができる。建物は、ベッドルームのある地階部分がRC造で、上部構造は木造である。外壁の下見板にすべて黒のステインをかけることで、四季を通じて周辺の環境に溶け込ませている。

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