金沢市立新戸板小学校

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設計期間 2009年10月-継続中
延床面積 8,671m2
建築設計 インテグレーティッド・デザイン・アソシエイツ

PHOTO CREDIT: I.D.A.

金沢市立戸板小学校の移転に伴い、2009年に行われた公募型プロポーザルにおいて最優秀賞を獲得した作品である。

敷地は、都市計画道路の整備に伴い、新しい市街地として発展が期待される地区である。我々の提案は、新しい街にダイナミックに開かれ、明るく活気のある学校の創出を目指し、「過去と未来を繋ぐ学校」、「多機能な学び舎」、「環境配慮型エコスクール」を基本コンセプトとしている。

全体計画は、校地周辺部に樹木を多く配することで新しい街に潤いを持たせている。グラウンドは校地の東側に配置し、校舎によって西側の季節風から守られている。校舎は旧小学校のシンボルであったクスノキを移植した広場を中心とし、普通教室・特別教室・図書情報メディアセンター・管理部門の各ゾーンを短い動線でコンパクトに繋げた機能的な配置としている。

普通教室は全て南側に面し、学年ごとのまとまりを持ったオープンスクール形式としている。生活の場としての学校をテーマに、多様な教育方式への対応を可能としている。特別教室は北側に集約的に配され、複合的な使い方が可能な構成としている。地域開放ゾーンを設定することで、地域住民との地域と連携した教育の場ともなっている。

建物のパッシブな環境基本性能を確保すると共に、杭による地中熱利用など、可能な限り自然エネルギーを導入することで、CO2排出量を50%削減したエコスクールとしている。さらにはビオトープをはじめとして、校地全体が児童の自然・環境教育の場と位置付けた計画としている。

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